Happy Life

自分らしく笑顔で前向きに過ごすための気づきや情報・日々の思いを書いていきます。

遠方からの来訪者。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?


わたしのいる地域では晴天の気持ちのいい気候が続いています(^ ^)

今日、昨日、一昨日と動くと少し汗ばむぐらい気温も上がっていましたが、爽やかな気候と新緑のパワーに気持ちも前向きになります。


そんななか、はるばる南の彼方から来訪者がやってきました。

その来訪者は家の軒下などにせっせと巣作りをはじめました。

また、今年もそんな季節になったのかと季節の移り変わりを感じるとともに、来訪者たちのがんばりに少し微笑ましいものを感じます。

その様子を見て、昨年のその来訪者にまつわる命の大切さを感じた出来事のことを思い出しました。

今回はその来訪者のこととそのエピソードを記事にしてみました。

遠方からの来訪

その来訪者とは、みなさんもうお気づきかもしれませんがツバメです。

ツバメは春になると、フィリピンやベトナム、マレーシア、インドネシアなど遠くの南の方からはるばる日本へとやってくるようです。

そして、子育てを経て秋になるとまた日本を離れ、南の方へと帰っていくようですね。


ツバメは古くから里山の自然の中で生きてきた、人と自然との共存を象徴する野鳥であるそうです。

日本においては、農作物をあらす害虫を食べてくれたり、ツバメのふんが雑草の駆除に役立つと考えられていたこともあり、”益鳥”として大切に扱われてきたようです。

ご利益のありそうなツバメは全国各地や企業・団体がシンボルマークとしても採用していたり、エストニアやオーストリアでは国鳥に採用しているようです。

そんな昔から人間と共に過ごしてきたツバメですが、近年は減少傾向にあるようです。

減少の原因は?

ツバメが減少している原因に、自然や農耕地が減少していること、西洋風家屋の増加が挙げられているようです。巣が作りにくい環境やエサが少なくなっていることで繁殖ができない環境になってきているようです。


また、ツバメ自体の寿命は長くて7年〜10年と言われているようですが、平均寿命は1年半ほどだそうです。

卵からヒナになり巣立つことができても1年生存率はわずか10%しかありません。


ツバメは天敵が多く、遠方へ渡りをするなど、過酷な条件であるからだそうです。

なので、日本にきているツバメたちはそんな過酷な境遇を乗り越えてきた貴重なツバメたちなのだと思います。

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巣立ちまでも過酷

わたしの家でもツバメたちは毎年、子育てをしていますがなかなか巣立ちまでいくのも多くはありません。

ヘビやカラスにのまれてしまうのでしょう。

たまごの時点で下に落ちて割れていたり、親鳥がエサを運んでチーチー鳴いていたヒナが、仕事から帰ってきたら全くいなくなっていたということも多いです。

巣立ちまでを見届けられるということ自体まれであり、無事に巣立ちを見届けられると本当によかったなと思います。


昨年のエピソードです。

はじめは巣の中に数羽いたヒナたちが一羽だけになっており、「またヘビかカラスにのまれたのだろうか」と思って残念に思いましたが、それでも二羽の親鳥が一羽のヒナのためにエサを運び続けていました。

 

そんなある日、そのヒナが下に落ちていたのです(´;Д;`)

ヒナは生きていましたが、その場から動くことはできません。

このまま放っておくことは「死」を意味します。

遠目から親鳥がこちらを見ていました。

わたしは考えました。

「これも自然なことだ。野生の鳥が生き残ることは簡単なことではなく、仕方がないんじゃないか」と。

でも、もう一つの考えが浮かびました。

「なんのためにツバメはわざわざ人間のそばで子育てをするのだろう・・・。人間に守ってもらうためにするんじゃないだろうか」と。


助かるかもしれない命をこのまま見捨てるわけにはいかない!と思い、ヒナを巣の中に戻しました。


人間が触ると、親鳥はヒナを見捨てるということも聞いたことがあったので、ヒナを巣の中に戻したところで親鳥が子育てを再開してくれるかどうか不安はありました。

人間が見えるとツバメは来ないので、隠れて様子をうかがってみました。

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しばらくしても姿を見せず、もう来ないのかな・・・と思っていたとき、「チーチーチー」とヒナの鳴き声が聞こえました。

親鳥が戻ってきてくれたのです(^O^)/

 

「よかったー」とほっと胸を撫で下ろしました。


そしてその後も親鳥はエサを与え続け、ヒナは徐々に大きくなっていきました。

巣の中で羽をばたつかせるようになり、いつの間にか巣の中からいなくなっていました。


元気に空を飛んでいるツバメたちをみて、また一つの成長を見届けることができたと思いました。

命の大切さ

たった一羽のヒナであっても、親鳥たちの懸命な子育てにとても感動しました。

人間が触っても見捨てることをしなかったこと。

生き残ることが少ないからこそ、たとえ一羽であっても命を繋いでいくというツバメの強さを感じました。

また、古くから人間とツバメが共存し、人間を子育てから守ってくれるものとして認識してくれているからこその程よい関係性がそこにあったのかなと思いました。

 

ツバメは人間を守り、人間はツバメを守る。

 

命の大切さと古くから築き上げてきた人間とツバメの関係性を考えさせられた経験でした。

ツバメが減少してきているということを知り、一羽でも多くのツバメたちが生き残れるようにと思います。

昨年のあのツバメは無事生き残っているのだろうかと思いながら、今年も遠方からきたツバメたちの子育てを見守りたいなと思うのでした(^ ^)


では、読んでいただきありがとうございました♪

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