自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。
たんたんとした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道がはたしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、しょせんはこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。
この文章は、松下幸之助さんが書いた「道」というタイトルの文章です(^ ^)
人が歩む道には、辛いとき、苦しいとき、悲しいとき、楽なとき、楽しいとき、嬉しいとき・・・さまざまなときがあります。
なかには、辛く苦しいときが続くときもあるかもしれません。
でも、ひたすら自分のかけがえのない道を歩んでいくことで必ず深い喜びのある道にたどり着くことができます。
人は一人ひとり違う道を歩んでいます。誰ひとり同じ道だということはありません。
そして、一人ひとり天から与えられたかけがえのない道です。
自分というかけがえのない存在に生まれ、自分にしか歩めないかけがえのない道を歩む。
これからもどんな道を歩むのかは歩んでみないと分からないですが、この道を歩んでいくと、きっとこの道を歩んだ意味がわかるのではないだろうかと思います。
そして「この道を歩めて本当によかった」と心の底から思えるのではないかと思います。
この文章を読んで、そんなことを思うのでした(^ ^)
では、読んでいただきありがとうございました♪