はなゆかです。
緘黙症を克服してからわたしは一般的な社会生活を送ることができるようになりました。
でも緘黙症だったことで問題だと思うことがありました。
いくつかあるのですが、その中で一番大きな問題だと思ったことについて話します。
それは
「自分の思考が文章としてでてこない」
です。
物心ついた時から18歳まで緘黙症だったため、思考を言葉に出してこなかったからでしょうか。
人との会話は単語かごく短い文章でした。
日常的な生活でのコミュニケーションではとくに不都合は感じませんでしたが、職場で徐々に自分の意見を伝えることが求められたり、プライベートでも友達と話しているときに自分の考えを単語や短い文章では伝えられない場面がでてくるようになりました。
でも、長文で話そうとすると、文章の構成ができず途中から何を言っているのか分からなくなるのです。発する言葉に集中してしまって、最初に言った言葉を忘れてしまったり、うまく文章としてまとめられませんでした。
「全然、うまく話せない・・・。」
人に何かを伝えたいとき自分の思いを伝えられずもどかしい思いばかりしました。
そのたびに落胆して、自己嫌悪におちいって自分が嫌になる。そのくり返しでした。
緘黙症を克服し、約10年たったある時期をさかいに
「なんとか自分の言葉で伝えたい。」
「どうすれば自分の言葉で伝えられるようになるのか。」
と思うようになりました。
わたしはインターネットで思考を言葉にする方法を探しました。
探した結果、わたしが実践した方法は本を読むことでした。
読むといっても音読です。
小説や実用書、自己啓発本、ビジネス本などを読みました。
視覚から入ってくる文章を理解しながら声にだす。
わたしにとってこの方法が効果的であり少しずつ自分の思考を話すことができるようになっていきました。
今でも注目される場面では脳が緊張状態になりその場で考えて話すことができなかったり、プライベートでもスムーズに自分の言葉で伝えたりできないことも多々あります。
でも、以前の全くといっていいほど思考を文章で話せなかったころと比べると、自分の言葉で話せるようになっているのでとても成長していると実感しています。
長い年月話してこなかった空白を埋めることは容易ではありません。
今ももどかしい思いをすることはあります。
でもある時期をさかいに一つ変わったことがあります。
それは自己嫌悪に陥らなくなったことです。
なぜなら、自己肯定感が高くなったからです。
それまでのわたしは
「話せなかった」→「これが自分なんだ」→「やっぱりわたしはダメだ」「自分が嫌いだ」
の思考サイクルでしたが、ある時期をさかいに
「話せなかった」→「でもこれも自分だ」→「じゃあどうすればいいのだろう」
という思考サイクルに変わりました。
「自分の言葉で話したい」という強い思いを持ち、少しでも自分の思考を伝えらえるように音読するという方法を実践するに至ったのですが、それが自己肯定感を高められた時期でした。
(次の記事でそのことについて書きたいと思います!)
自己肯定感が高くなると自分を責めることがなくなり、スムーズに話せなくてもありのままの自分を受け入れられるようになるのです。物事をプラスに考えることができるようになりました。
ではまた次の記事ではその自己肯定感を高められたきっかけについて伝えていきます。
ありがとうございました。